教習指導員

【教習指導員コラム】指導員が教習する際に気をつけるべき4つのポイント“信頼される指導員になるために“

かじー
今回の記事は、同じ教習指導員を職業にしている方に向けた内容です。

是非最後までご覧くださいね!

教習指導員として思いが強い人程陥りやすい罠


以前に記事で、良い指導員の条件について記事にしましたが、今回はそこから更に深掘りしていきます。


教習指導員は、コミュニケーションを上手に取ることが凄く重要です。
そして、コミュニケーションを上手くとりながら、最終的目標として、運転の楽しさや運転の怖さを正しく知ってもらう。その為に我々教習指導員が存在します。

ですが、生徒に対して「安全運転をしてほしい、運転の楽しさを知ってほしい」など、想いが強いと時に生徒さんはその想いが強すぎて、逆に「運転楽しくない、教習が辛い」と感じさせてしまっているケースも時にあります。


今回は、

  • 教習指導員の資格を取得して満足している方
  • 新人教習指導員の方
  • 更にレベルアップを図りたい方
  • 会社の指導員の教育・指導を担当している方
に向けた内容です。


かじー
同じ教習指導員として共感できる内容になっています。

是非、読んでいただいて仕事に活用していただきたいです。


因みにこの記事を書いている者は、

  • 指導員歴もう直ぐ10年
  • 指導員資格は免種全て取得(検定員も)
  • 会社では中間の立場
  • 新人の教養なども担当
  • 日本交通心理学会交通心理士


のバックボーンを持つものが書いています。過去の経験則を基に記事にしていますので是非参考にしてくださいね♪


かじー
それではどうぞ!

教習する際に気をつけるべきポイント

説明や理論だけでは上手になれない

技能教習では初めに教習する内容が「操作」についてです。


ここで質問です。


操作に慣れてもらうために一番効果的な方法はなんだと思いますか?





正解は、とにかく実践してもらうこと。




理解が半分でも、実践しながら失敗し、気づきを得ることで自分自身でフィードバックして少しづつ操作について理解し慣れていきます。

これどの作業でもそうですよね?



ここでやってはいけないのが、初めての運転、初めましての教習指導員で不安や緊張で一杯の生徒さんに対して、これでもかと専門用語を交えて全てを理解してもらうように説明を長くしてしまうことです。




「ちゃんと理解してもらいたい!」って気持ちはわかりますが、いきなり全部言われても生徒は混乱するだけでほとんど頭に入っていませんよ。


指導員になって初めての時によく陥るポイントです。


先ずは説明は簡単にして実践してもらうこと。そこで失敗した時にどうフィードバックをするかが教習指導員の役目です。


相手に対して専門用語を交えた説明は、生徒さんはマウントを取られているかのように感じられ不快感を示す方もいます。

かじー
解りやすい言葉で簡潔な説明を心がけ、先ずは実践してもらいましょう!

「できない」が当たり前である


何故、生徒さんは自動車教習所に来ているのか?って話です。




そう、自動車の操作の仕方や交通ルールを知らないから来ています。(そこに付加価値として安全マインドをプラスするのが自動車教習所の役目ですね)




だから、出来ないのが当たり前なんです。





これ、意外に忘れがちです。




ここを忘れる指導員は、出来ないことに対して「なんでこんなことも出来なんだ!」、「センスがない」、「やる気あるの?」とついつい感情的に接してしまい、生徒さんとの信頼関係が崩れ、教習を効果的に進めることができないなんてことに陥りがちです。


しかも、操作に関しては感覚で養う以外無いので、いくら頭で理解していても、出来ないものはできません。

ですが、自分の経験則だと操作に関しては、反復の練習をすることで多くの方は必ず出来るようになっています。



我々指導員の役目は、出来ない事を克服するお手伝いすることです。



出来ない事にチャレンジしている生徒さんを応援して、何が出来ていないかを的確にアドバイスすることが重要です。


ここで注意しなければならないのは、出来ないことは人によって違うと言うことです。

「普通これは出来るでしょ」って先入観は厳禁です。


フラットな目線で、生徒さんの出来ない事に対して的確なアドバイスができるようになりましょう!


かじー
誰だって最初は初心者です。出来ないのは当たり前って気持ちを持つことが重要ですね!

そう思うことで、指導する際にも余裕が生まれますよ。



生徒と教習指導員は同じ立場である


この仕事、生徒さんから「〇〇先生」って呼ばれることが多いです。

指導員同士でも〇〇先生と呼び合うことも。(ここは地域によって違いがあるのかな?中央研修所に行った際も全国の指導員の方々と呼び合う際は〇〇先生と呼ぶ方が多かったです。)


しかも、生徒さんは運転に関しては殆ど無知の状態で教習を受けるわけで、自然と上下関係ができてしまいます。



ここで注意しないといけないのは、その上下関係のままで教習をすることです。


信頼関係を築くときに重要なのは、先ずは互いの壁を取っ払って同じ立ち位置で接することです。



解らないことや不安なことも、同じ立場なら相談しやすいですが、上下関係が成り立つと中々本心を語ることができにくくなってしまいます。


「運転」というカテゴリの中では、指導員が色々知っているのは当然です。ですが、他の事についてはどうでしょう?

生徒さんが皆さんよりも得意とするカテゴリがあるはずです。


つまり、たまたま運転は自分の方が知っている、たまたま自分の方が先に生まれたってだけなんです。



互いにリスペクトしながら接すると、教習も自然と建設的に進めることができます。


同じ目線で、同じ立場を意識して接するように心がけましょう。



かじー
自分は、生徒さんに対しては敬語をなるべく使用するように心がけてます。

初対面の方にいきなりタメ口は注意ですよ!!

最終目的は「安全に運転」すること


ここについては確認です。

最終のゴールはなんなのかという話です。

もちろん、私たちの役目は、担当する生徒さんが今後運転する際に、なるべく事故を起こさないように安全マインドが醸成するように導くことです。



ですから、検定で合格することが最終のゴールではないということです。



むしろ、教習所を卒業してからが大事ですよね?

どうしても、この仕事を続けていくと陥りやすい事です。

自分もいつも教習をする中で、日々心がけています。


大事なんですが、忘れやすい事です。



初心忘れるべからず。



詳しく言わなくても、自分の心に手を当てて考えればわかる事です。

以上、確認でした。

かじー
教習指導員として、ブレてはいけない根本のお話でした。

日頃から自己を振り返って鍛錬するのみ!


さあ、いかがでしたか?

今回の内容は、教習指導員としてレベルアップを図る上で、根底にあるべきポイントを書きました。

どのポイントも指導員をする上で、決して忘れてはいけないポイントだと確信しています。


しかし、当然ながら我々も人ですし、相手も人です。人と人が接すれば、理論や知識では解決できない部分も沢山訪れてきます。

うまくいかない事も沢山起きますよね?


その度に今回のポイントを胸に刻み、日々の内省で、指導員としてのレベルを上げていきましょう。


自分も失敗だらけです。

その度に内省し、またチャレンジの繰り返しです。


かじー
どの仕事もそうですが、日々アップデートですね。

更新を止めた時点で、その人の成長は停滞どころか低下します。


お互い、生徒さんから信頼され続ける指導員として、日々アップデートして邁進していきましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

また、機会があれば記事にします!

かじー
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