常に研鑽する教習指導員はほんの一握り
教習指導員という仕事をして早8年目。
自分は、教習指導員・技能検定員(大型二種から普通自動二輪まで概ね全車種)の資格の他に、日本交通心理学会認定交通心理士や運行管理者(貨物)、運行管理者講習第一種講師、交通カウンセラーの資格も有しています。
そんな中で気づいたこと。
この業界だけでなく、資格が有する仕事に就いている方は、資格を取得してから新しい知識を得ようとする方が少ないような気がします。
何故か?
理由としては以下のようなことが考えれるかと。
- 指導員資格を有す為の勉強に全てを出し尽くし、燃え尽きてしまう(もう勉強したくない)
- 指導員資格を有することが他との差別化になり、それ以上を求めない(今のままで十分)
- 指導員資格を取得した時点で「先生」と呼ばれ、立ち位置が少し上になり、自分の知識以上の方と接することが少ない(井の中の蛙になりやすい)
他にもあるでしょうが、この3つはよくある事例ですよね。
今回は、別に上記のことが良いとか悪いとかを論じたいわけでなく、この業界で秀でた個性豊かな教習指導員になることは結構容易ではないのか?ということを言いたいのです。
そんな中、本を読むことで先ずは新しい扉を開く必要があります。
その中でも、有能な教習指導員になる為に自分が読んでこれは良いと感じた本を紹介します。
読書は、Amazonプライムで会員になりKindleで無料で読むのも結構ありです。
primeKindleで無料で読める良い本がたくさんあります。
既に会員になっている方はKindleを活用してください(今回は無料で読める本も紹介します)。
会員でない方は是非この機会に!
教習指導員として最低限読んでほしい本
心理学超入門(Amazonプライム会員なら無料で読めます)
マンガでわかる! 心理学超入門 [マンガ心理学シリーズ]
教習指導員も人に教育する仕事です。
教育するにあたって絶対知識として入れた方が良いのが心理学。
基礎心理学と、応用心理学がありますが、現代社会に汎用性がある応用心理学の基礎的な部分が漫画で覚えることができます。
漫画なんですんなり読め、しかも、結構教習するにあたっても役に立つことが多いです。
そんなことないです。
むしろ、日常生活でもあるようなことが実は心理学で証明されているんだと「へー、そうなんだ」が連発しますよ。
先ずは読んでみてください。
役に立つはずです。
嫌われる勇気
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
こちらは超有名な自己啓発本です。 心理学者アドラーが創始したアドラー心理学の入門書です。
話はアドラー心理学に精通する哲人と青年の対話形式で話が進んでいきます。
- 原因論から目的論へ
- 課題の分離(相手の課題と自分の課題)
が有名ですね。
非常に面白いです。全てを理解しなくても、一つの考えとして参考になりますし、多くなヒントを自分は貰いました。
そりゃベストセラーになりますよ。
読んでない方、何を読めばいいかわからない方は一回読むべし。
習慣が10割(Amazonプライム会員なら無料で読めます)
習慣が10割
こちらでも少し紹介しました。
著者の吉井雅之氏は冒頭でこう記しています。
今の自分を作っているのは、過去の習慣の積み重ねに他なりません。
「人に能力の差なし。あるのは習慣の差」だけである。
「できるか、できないか」は結局は自分の意思決定が招く結果であり、できる人はできるためにすべき事を習慣で行っており、できない人はできないと諦め、それなりの行動が習慣化されています。
この本は、自分はできると信じ、その為に必要な行動は何かを考え、それを継続し続ける事で良い習慣が身につき、良い習慣を続ける事で人生が変わるという内容です。
仕事は楽しいかね?(Amazonプライム会員なら無料で読めます)
仕事は楽しいかね? (きこ書房)
これもこちらでも紹介しています。
仕事は楽しいかね?
本のタイトルが強烈です。中身も刺さるキラーワードに溢れています。
このシリーズ化していて、3冊出版しています。
けど、この一冊でも十分なくらいです。
当時、自分はこの本については、一気に読んでしまった記憶があります。(面白くて)
「脳のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(Amazonプライム会員なら無料で読めます)
「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
社会に出ると頭の中が色々とモヤモヤしてどうもスッキリしない。
こういう方にはうってつけの本です。
なんたって頭のゴミの捨て方が書いているわけですから(笑)
自分もタイトルから興味本位で読みました(こう考えると、タイトルってすごく大事)。
物事の見方が変わります。
より視座を高めるには良い本です。
自己啓発の本は色んな著者の考えも基に、自分が必要とするものを吸収すれば良いです。
コーチングによる交通安全教育 メタ認知力の向上をめざして
コーチングによる交通安全教育: メタ認知力の向上をめざして
この本は、実務者向けです。
つまり、教習指導員を仕事としている方には自分は必須な能力の内容と考えています。
それは何か?
コーチング技法です。
東北工業大学名誉教授であり、日本交通心理学会会長(R2.4現在)の太田博雄氏が監修の本著書。
コーチング技法の基本から、事例などを1冊にまとめてあります。
実務者にはかなり有意義な内容です。
昨今、自動車教習所業界では、コーチング技法は注目すべき教育法として、先進的に取り組んでいる教習所も多くなっています。
もし、教習指導員のあなたがコーチング技法を知らないなら、是非この本を読んでください。
コーチンングを理解するだけでも、他の教習指導員より先に行きます。
有能な教習指導員になってレアな人材になろう
今回紹介した本はどれもアナタの意識や行動に改革をもたらすものです。
行動するにも先ずは知識が必要です。
交通ルールの把握と模範となる運転技術は教習指導員としての最低限のレベルです。
自分により付加価値をつけるには、交通分野から離れた知識を入れることも重要です。
レアな教習指導員になるためには、なってからの研鑽が必須です。
ただの教習指導員として終わるか、新たな未来を切り開くかはあなた次第です。
その一歩目として先ずは読んでみましょう!