教習指導員

教習指導員が交通事故を起こしやすい人の特徴をまとめてみた

かじー
年間の交通事故死者数は減少傾向ですが、未だ悲惨な交通事故は後を絶えません。
今回は交通事故を起こしやすい人の特徴をまとめました。

皆さんはこれらに身に覚えはないですか?自分自身の運転を振り返ってみましょう!
巷ではあおり運転や高齢ドライバーの事故などマスコミも取り上げたりして、世間の危険運転に対する意識は高くなっているようです。


あおり運転の要因でもある車間距離についてはこちらで記事にしています。
高齢ドライバーの交通事故をマスコミはよく取り上げ、あたかも高齢ドライバーが一番危険な運転をしているかと言われれば実態はそうではありません。
警察庁の統計データ(警視庁WEBサイト)を踏まえてこんなツイートをしている人もいます。
決して加齢が要因で事故が発生しているとは限りません。事故を起こす要因はどこにあるんでしょうか?

事故を起こす要因は内面に潜んでいます

交通事故要因の多くは、人の内面が影響します。

技術?年齢?運転の経験年数?

確かにそれが影響を及ぼすことも少なからずあります。しかし、そこが直接的な原因ではありません。

教習車は何故事故を起こしにくいんでしょうか?(追突されることは度々ありますけど)

答えは簡単。


めっちゃ気を付けて、めちゃめちゃ集中して運転するからです。


しかし、免許取得後はこの集中して運転すること、めっちゃ気を付けて運転することができなくなる人もいます。

自動車の運転は他人からは誰が乗っているかわかりません(匿名性が強い)。その為、自分の内面が出やすいとされています。 その内面が重要で、悪気はなくとも実は危険な運転している場合や他人に嫌がられる運転をしているかもしれません。

かじー
事故を起こしやすい人はどのような特徴を持っているのでしょうか?

あなたは大丈夫?:事故を起こしやすい人の5つの特徴と事故を起こさないためにすべきこと

せっかちな人

特徴

とにかく待てませんまた行動が雑になりやすいです。

  • 一時停止の場所で止まったつもりが徐行になっている。
  • 遅いと感じる車が前方にいると車間距離を詰めたり、安易に追い越しをかける。
  • 信号の変わり目で加速する。
  • 横の信号が赤になると、前方の信号が赤でも動き出す。(見切り発進)

こんなことありませんか?せっかちな人は考えるより先に体が動いてしまう人。交通の場面では安易な考えが大きな事故につながるケースも少なくありません。

自己中心的な人

特徴

マイペースすぎて、他人に迷惑をかける場合があります。

  • 極端に速度を出しすぎる。または極端に速度が遅すぎる。
  • 歩行者など交通弱者に道を譲らない。
  • 強引な追い越しや割込みをする。
  • 通行の邪魔になるところでも駐停車してしまう。

などあります。しかし、自己中心的な人は自分では気づかずに他人に迷惑をかける事があり、自覚症状が無い場合が多いです。

他人を許せない人

特徴

自分の正義を貫き通し、他人に攻撃的になりやすいです。

  • 後続車から車間距離を詰められていると感じたり、自分が優先なのに割り込まれたりすると直ぐにイライラする。
  • 他人に対しクラクションを平気で鳴らせる。
  • イライラした感情のまま運転し、荒っぽい運転になる。

とにかくイライラします。相手がミスや不正をするとそれを決して許しません。

例え相手が傷つくとわかっていても、罵声を浴びせたり、責めたりします。

状況判断が遅い人

特徴

周囲の状況を素早く判断することが苦手で、安易に行動してしまう場合があります。

  • 不慣れな道だと、極端に速度が落ちたり、標識や標示を見逃してしまう。
  • 複雑な車線や交差点で安全確認をしないまま、なんとなくで通行してしまう。
  • 自分で判断できないため、他車の動きに頼り安易に同じ行動をとってしまう。

慣れない道や、複雑な環境になると不安定になりやすい人です。

自動車の運転は瞬間の判断が求められますが、それができません。

自分の技量に自信がある人

特徴

若年ドライバー、高齢ドライバーに多く、自分は絶対に事故は起こさないと確信している方も多いです。

  • 狭い路地でも速度を落とさない。
  • 速度超過で走行する。
  • 交差点で速度を落とすどころか加速する。
  • バックがやたら速い。
運転技量に自信がありすぎるため、狭い間隔でもスルスルと走ります。
道路環境に応じた速度で走らないために、危険予測や安全確認が疎かになりやすいです。

自分流に交通ルールを歪めてしまう人

特徴

自分にとって有利になるようにルールを変えます。無駄だと思う事は例えルールで決まっていてもしません。

  • シートベルトをしない。させない。
  • 規制速度や法定速度より自分の感覚で速度を決める。
  • ちょっとなら大丈夫と違法な状態で運転する(飲酒、免停中、整備不良など)。
  • 初心運転者期間なのに初心者マークを付けない。
  • 二輪でヘルメットをかぶらない。違法に二人乗りをする(免許取得後1年未満はダメです(一般道))。

経験や感覚で物事を判断し、ルールよりも効率や損得でその行為をするかしないかを決定します。
かじー
如何ですか?これが全てではありませんが、事故を起こしやすい人の特徴を上げさせて頂きました。


身に覚えがある方は要注意です!

身に覚えがなくても、道路は公共の場所です。
このようなドライバーが存在することも認識しなくていけません。
これらを踏まえて、事故を起こさない為に心がけるべきことは何でしょうか?

全てのドライバーが事故を起こさない為に心がけるべき3つのポイント

人間は必ずミスをする事を自覚する

どんなにスキルがあっても、運転経験が豊富でも、人間は「なんでこんな事をしてしまったんだろう?」と思うようなつまらないミスをしてしまいます。

これを読んで下さっている皆さんもそうですし、勿論私もそうです。 様々な人が同じ道路を共有するわけです。必ずミスは起こります。 相手がミスをしても、自分自身が防衛的な運転をすることによって事故は回避できます。


かじー
ほとんどの事故は、どちらもミス(致命的なものから些細なものまで含めて)を起こすために発生します。
事故リスクを減らす運転行動が求められますね!

思いやりの気持ちを持つ

人はミスをします。

高齢ドライバーや初心運転者は、そのリスクが高いです。ですが、ミスをしたくてミスをしている人はいません。
稀にルールや交通状況を的確に判断できずに危険な運転をしてくるドライバーもいます。 初心者マーク、高齢者マークを見かけたら思いやりを持って接することが重要です。

また、マナーが悪い人、ルールを守ろうとしない人もいます。 これらのドライバーがいなくなることが理想かもしれませんが、いなくなることはないでしょう。

こういうドライバーに対していちいちイライラしても意味がありません。遭遇した場合は、近づかないようにすることが賢明です。
こういう人もいるんだなーと客観的に接する事でイライラもしなくなります。
かじー
相手に対し思いやりを持てる人、相手に対して許す心を持てる人になりたいですね。

何が損で何が得かをもう一度考えてみよう

現代社会で人間の行動は大体「損するのか、得するのか」で意思決定し、行動に移します。

速度を出す人は出すことによって目的地に早く到着できるはずと思い、スピードを上げます。

シートベルトをしない人は、してもしなくてもどうせ変わらないし、装着するのがめんどくさいからしません。

お酒を飲んで運転する人は、代行を待つのが面倒くさいし、お金を払いたくないしで、自分で運転したほうが早いと思うから運転します。
どれも交通ルールを知らないから違反行為をしているわけではありません。違反と分かって違反行為を行っています。
かじー
警察にバレなきゃ違反行為はしてもよいのでしょうか?

もし、取り締まりにあったら、交通事故を起こしたら、後で必ず後悔し苦しむでしょう。

あなたが得だと思って行っているその運転は本当に得なんでしょうか?

実際には変わりなくて、気持ち的に得した気分になるだけではないですか?

まとめ:事故を起こしやすい人の特徴と事故を起こさない為に

現在の日本の免許制度では、一度取得した後にドライバーの運転に対してフォローする取り組みがあまりないの実態です。

免許取得後、大概の人が交通ルールを忘れていきます。そして、自己流の運転になります。
世の中の悲惨な事故を見聞きする機会があれば是非
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自分だったらどうなんだろう?

自分だったら事故になっていないかな?
と、自分の運転を振り返ることが事故を起こさない為に有効な手段になります。

車を運転する限り、だれでも事故を起こすリスクはあります。
かじー
安全運転を心掛けて事故リスクが低くなるような運転をしましょう!

皆さんの参考になれば嬉しいです。