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新聞でこんな記事を読みました
ほかの車の走行を著しく妨害する「あおり運転」について、警察庁は免許取り消しの対象にする方針を固めた。あおり運転そのものを摘発する規定の新設や罰則強化のために道路交通法を改正する考えだが、行政処分も厳しくする。ドライバーに危機感を持ってもらうことで、危険な運転を抑止するのが狙いだ。世間を騒がさている「あおり運転」。いよいよ行政処分としては最も重い、免許取り消し処分を対象にする流れになるようです。
引用:朝日新聞社
また、
車間距離を詰め過ぎる道路交通法の車間距離保持義務違反の昨年1年間の摘発が前年比倍増の1万3025件(うち高速道路上1万1793件)に上った。との事から、あおり運転と定義される違反「車間距離保持義務違反」の摘発が1万件を超え、倍増しているとの事(取り締まりの強化によって以前より潜在化していたものが顕在化した結果と捉えています)。
引用:山形新聞社
今回は、現役の教習指導員が車間距離の適切なあけかたについて記事にしました。
教習指導員歴7年、中型二種以外の全ての免種の指導員資格と技能検定員資格を有しており、交通心理士の認定も受けている自動車学校の教官がアドバイスをさせていただきます!

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車間距離の適正な距離って?
煽り運転の定義の一つに車間距離保持義務違反の摘発が多いようですが、実際に皆さんは車間距離はどの位が適切で、どのようにその距離を測定してますか?車の停止距離について
かじー
先ずは基本をおさらいです。
停止距離については、
時速40kmでは22m、時速60kmでは約44m、時速100kmでは112m
となっています。
これは人間の反応時間を1秒と換算し、乾いている路面で出来るだけ安全に停止するために必要な距離です。
適切な車間距離について
かじー
時速60kmまでは、
実際のスピードの数値ー15=適切な車間距離
時速60kmを超える場合は、
実際のスピード=適切な車間距離
教習所ではこのように教えているところが一般的ではないでしょうか?
時速60kmなら45m、時速100kmなら100mとなります。
確かにそうなんですけど、実際に45mの車間距離を開けるときに何を目安に行ないますか?
殆どの方は感覚で車間距離をとっていると思います。けど、その距離って本当に適切ですか?
車間距離を適切に取るためには?
日本のルールでは、適切な車間距離については、前車が急ブレーキを踏んでも追突しない距離
と定義しています。いまいちよくわかりません。
かじー
欧米だと時間でとるように指導しているようです。多くの国は「2秒ルール」を指導しています。
2秒ルールとは?
前車が設定した指標を過ぎてから自車がその2秒以上後に通過する距離が適切な車間距離とするルールです。
前車が過ぎてから「0、1、2」とカウントします。
時間は誰でもあまり誤差がなく、大体2秒をカウントする事ができます。
目測での距離感は人それぞれです。そこには、他人との明らかな誤差が生じる場合があります。
実際に、目測で同じ距離を測定していただいた際に15m位の距離でも、8mと答える人もいれば、20mと答える人もいました。
車間距離は時間でとる方が、目測で測るよりも正しい車間距離に近くなる可能性が高くなると思います。
2秒だと、時速60kmの場合だと34mです(秒速17mなので)これだと、安全に止まるための停止距離には少し足りません。
かじー
betterが2秒、bestは3秒です!
気付かないであおり運転している可能性
「あおらている」と思う尺度は人それぞれです。 という事は、相手が「あおられている」と思ったらそれはあおり運転であるという事です。 自分は適切と思う距離でも、相手にプレッシャーを与える場合があります。かじー
相手を思いやる事が何よりも重要です!
自分が適切と思っていた車間距離で相手がプレッシャーを感じ、思わぬトラブルの元にならないように気をつけましょう。
自分が適切と思っていた車間距離で相手がプレッシャーを感じ、思わぬトラブルの元にならないように気をつけましょう。
あおり運転を排除しようとする世論の流れ
悪質なあおり運転によって幾つかの事件が世間を騒がせ、今や多くのドライバーがマイカーにドライブレコーダーを取り付け自分の身を守る時代になりました。 自動車の運転は匿名性が高く、自分の「素」が出やすい空間を作り出します。 多くの方と接する機会が多い車社会。かじー
イライラする事もあるかと思いますが、自分の気持ちをコントロールして、「あおる」運転をする運転者にならないように気をつけましょうね!
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