人生コラム

良い教習指導員(自動車教習所の教官)の条件とは?

この記事は、教習指導員歴7年(2019.12現在)の自分が「良い教習指導員とは?」について考察してみました。個人的な見解であり少々強引な解釈もあるかもしれません。そこは御了承ください。



しかし、教習指導員という職業を選んでから今まで良い指導員になるためにはと常に考え、これからもこの記事の内容については心がけていきたいと思っている事です。

この記事は、

  • 現在教習指導員として教習所に勤めている方
  • これから教習指導員になろうとする方


に向けた記事ですが他にも、

  • 「指導」をすることが仕事の方(教育担当者の方)
  • 子供を持つ親御さん


も参考になると思います。
結論、

良い教習指導員は、豊富な知識と技術を教えるだけではなく、その人に寄り添う事ができ、共に歩める人です。

かじー
それでは詳しく解説します!

「指導する」と「教える」は違う


指導すると教えるの違いは何か?

これを読んで頂いてる教習指導員である方や他業種でも指導する立場にある方はこの問いに答えられますか?

自分も当初はその違いを考えたりした事はありませんでした。しかし、教育について心理学などを勉強し、自分なりに一つの解が出ました。
「指導する」、「教える」とは以下の事だと今は認識しています。


指導する:コーチング
生徒に寄り添い、本人の問題について共に考え、本人自身がその問題の解決法に気付けるようにする事


教える:ティーチング
基本的な知識やルールなど、普遍的な事実を本人に伝える事



『交差点を通行する時は歩行者や他の車などに注意して安全確認は必ずしましょう』とだけ伝える事は「教える」になり、

『交差点を通行する時は何が危険で、何処の安全を確認しないといけませんか?』と本人に考えさせ共に考えるのが「指導する」になります。 先ずはこの意識を持って接する事が良い教習指導員として必要不可欠な条件です。

コーチングについては多くの著書があります。指導する者としては絶対に知っておくべき教育法です。
以下におすすめの本を。


良い教習指導員の条件とは?

ファーストインプレッションで判断しない

初めて会う方にとって第一印象は極めて重要です。勿論、指導者として接する側は第一印象で不快に思われないように容姿や態度に気を使う事は絶対です。


しかし、我々指導者が、生徒を第一印象で決めつけていけません。



この人はこんな人だと決めつけるのではなく、この人はどんな人なんだろう?と性善説の思考で接する事が重要です。



自分も多くの方と接してきましたが、本当に嫌だなという方はいませんでした。正直苦手かなって人はいましたけど、この人嫌い!ってなった事はありません。

良い指導員は見た目で判断しません。

相手の行動や意思を否定しない

車の運転は最初は誰でも上手くいきません。これは当然の事です。しかし、指導することができない指導員は、相手の失敗した行動や、間違った意思に対し全力で否定しマウントをとってきます。

指導できない指導員は、自分よりも劣っているというマインド に落とし込み、自分の思い通りのロボットを造ろうとします。

良い指導員は、最初は皆同じだという事を理解しています。



相手が失敗しても、挑戦した事に対して認めて失敗したことに対して決して咎めません。また更に挑戦する事を進めます。




どのような意見でも相手を否定せずにその意思を尊重します。そして、共に考え、共に解決策を考えます。



良い指導員は、相手と同じ立場で対応し自分の優位性を武器にしません。相手の行動や意思を第一に考えます。

常に学ぶ姿勢がある

教習指導員資格は国家資格です。この資格を取得する為に、皆さん一生懸命に勉強し運転の練習をし審査に合格した事でしょう。
そして今皆さんは新しい知見を得る為に学ぶ事を継続していますか?


これはどの社会でも同じかと思いますが、ある程度の年になると学ぶ事をやめてしまいます。


道路交通法は度々法改正をします。それに、教習は人と接する業種です。指導するという事は、指導するために必要な技術も知識も習得する必要が有ります。

また、自分は教習以外にも企業からの依頼で安全講和なども行なっています。学科指導員でもあるので、多くの生徒の前で話す機会も多くあります。

教習指導員として働いている方ならそんな方も少なくないと思いますが、話すと言うことも話し方、立ち振る舞い、構成の組み立て方などそれなりの知識と技術が必要です。


良い指導員は、常に新しい知見を探り、探求し、努力します。そして、相手にどのように伝えてれば良いかとを真剣に考えます。


その為、相手も楽しく教習することができ、気づいたら生徒からも信用される指導員になっています。

良い指導員は努力を惜しみません。

圧倒的な観察力

生徒がどのような性格で、何を考え、何をしようし、何処をみているのか。そして何を求めているのか。

自分は常に考えます。相手との会話の中や、相手の行動一つ一つを真剣に傾聴し、行動を観察する事を心がけています。
言われなくても相手の気持ちを汲み取り、相手に必要な事を考えて指導します。




良い指導員は、思いつきや決めつけで相手を指導する事はしません。

かじー
如何でしたか?

自分もこれからも指導する立場として上記の事を心掛けたいと思っています。

また、同じ指導する立場の皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
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