教習指導員

教習指導員のメリット・デメリットを現役が解説

教習指導員歴7年、[取得資格:教習指導員(10種)、技能検定員(10種)*中型二種以外全部持ってます!]が教習指導員になりたいと思っている方への記事です!
今この記事を読もうとしている方は、教習指導員に興味がある方ですよね?

教習所の教習指導員って仕事は大変なの?面白いの?将来性は?って不安に思うこともあると思います。実際にこの仕事をしている私が自分の体験を基に進めていきますが、まず結論から。

車の運転が好きなだけじゃダメ、人の役に立ちたい、自分自身が成長したいって方はやりがいを感じられるはずです!
教習指導員になるためには、各車種ごとに審査を受けて合格しなければなりませんが、そちらは多くの情報がネットにありますのでそちらを読んでください。 この記事は、現役の教習指導員が、これからなりたい人へ送る記事です。 教習指導員になって良かったこと、大変なことをまとめます。先ずは大変なことから。

教習指導員になりたい人へ:教習指導員のここが大変

そもそも教習指導員になるのが大変

勤め先の教習所にもよりますが、もし独学で勉強をし、先輩から多少の教養のみで教習指導員の試験(審査と言います。以後は審査と書きます)に望むのであればめっちゃ大変です。

できれば、内部での教育システムが確立している教習所に入ることが一番賢明です。教習指導員になるためには会社の協力なしでは本当に遠回りしてしまいますし、効率も良くありません。しっかりとした合格させるためのノウハウを持っている教習所へ行くことをお勧めします。

面接の際に聞くのもよし、ハローワークとかに相談して離職率の低い教習所を選ぶのも良いでしょう。

離職率が高い=やめてる奴が多い

やめる理由としては、めっちゃ厳しい、給料が安い、いつまでも教習指導員になれない(指導員見習い時は基本どこも安いと思います。新卒での入社は無いと思いますが、中途採用の場合、ある程度の期間内に教習指導員の資格を取得しないと解雇という条件で採用する場合もあるようです)があると思うので、教習所を選べるのであればこのようなことも参考にしても良いと思います。


その後も、各免種ごとにそれぞれの資格があり、免許みたいに大は小をかねません。

つまり、大型免許を持っていれば、中型、準中型、普通の免許で乗れる車を運転できますが、教習指導員の資格は大型免許の教習指導員資格を有していても、中型免許の教習はできません。

それぞれで資格を取得するべく審査を受ける必要があります。

自分は今の全ての資格を取得するまで5年かかりました!長い道のりです。
また、教習指導員の他に検定の採点をする技能検定員なる資格もあります。 技能検定員は、審査の採点基準も教習指導員より上です。さらにハードルは上がりますが、教習指導員、技能検定員の二つを取得して初めて「いっぱし」と言われることが多いようです。 繰り返しますが、ノウハウある教習所に入るか入らないかは雲泥の差が出ます。教習指導員になることが目的ではないはずです。なることで燃え尽きないように!

教習指導員になってからも大変

指定教習所は、各都道府県の免許センターで行う、技能試験の免除となる卒業証明書の発行ができます。これによって、教習所を介した教習生は、免許センターで学科試験と適正試験(目の検査)で済むわけです。つまり、行政の代行を行なっているためそれなりの責任が生じます。

また、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、教習生の人生を左右するかもしれないことを教えます。

運転は、ちょっとの過ちで大きな被害を生む場合があります。そのため、教習指導員は、その人の運転に対して責任を持ち、しっかりと豊富な知識と技術で指導しなければなりません。

それと同様に、行政機関ではない「いち企業」であることを忘れてはいけません。もちろん利益も求められます。

行政の代行業の顔を持っていますが、サービス業としての顔も持っているため、楽しくと厳しくの加減をしっかりと見定めて対応することが求められます。これがまじで大変ですし、結構ストレスもたまります。

沢山の人との関わり合いを持つから大変

自分は年間を通すと少なくても2000人以上の方と関わり合います。(正確に数得たことはないですがもしかしたらそれ以上かも。かなり過小評価しての数字です)

教習業務以外にも高齢者講習、企業の安全講習、小中高の自転車教室などをしているためです。

多くの方と関わり合いを持つとそれなりのストレスもあります。SNSでかかれたり、一緒に写真を撮ればInstagramにすぐあげられます笑

自分はあまり気にしませんが、気にする人は結構嫌ですよね。

小さい地域ですので顔も有名になり、あまり目立つことはできませんしね笑

また、自分は下半身付随の方を担当として教習を受け持ったこともあります。

そうなると教習以外にも障がい者に対する介助や沢山の知見が必要になり、その都度勉強が必要です。
どうですか?やめようって思っちゃいました?笑
はじめに大変なことを紹介しましたが、もちろん良いところもあります。そうじゃなきゃ自分も辞めてます笑

今度は良い点について紹介します。

教習指導員になりたいひとへ:教習指導員のここが良い

感謝される仕事であること

この仕事をして7年目ですが、これが一番自分のモチベを上げてくれます。

先ほども述べたとおり、沢山の方と関わり合いを持ちます。よくできなかった時は一緒に悩み、できなかったことができた時は共に喜びます。

自分の担当した生徒と共に歩んでいき、無事に卒業した際に「ありがとう」と言われる。これは本当に素晴らしいことです。自分はこの言葉でどんなに疲れていてもこの言葉で吹っ飛んで行きます。

なかなか直接「ありがとう」と言われる仕事って少ないと思います。

自分も手紙をもらったり、色紙をもらったり、何故かスイカをくれた人もいました笑

全てが嬉しかったし、良い思い出です。

教習指導員になりたいひとへ:一生の資格を取得できる

教習指導員は国家資格です。

一度取得すれば、簡単に言っちゃえば悪いことをしないかぎり失うことはありません。同じ業種内であれば転職も結構簡単に可能です。

教習指導員になりたいのであれば一度取得にチャレンジしてみるのもアリかと思います。

教習指導員になりたいひとへ:安全に対するマインドがアップ

交通安全について色々な情報を身につけるので自ずと一般のドライバーよりは事故を起こすリスクが減る運転をすることになるでしょう。相手に教えることによって自分も教わってきます。

自分や家族にとっても事故を起こさないことは重要ですし、自分がこの仕事をしているため、家族全体が安全に対してしっかり向き合って行動してくれます。この仕事をしているからだなと痛感します。

教習指導員になりたいひとへ:新しいことにチャレンジできた

これについては、自分自身がってことですが、この仕事をしてから多くのことにチャレンジする機会がありました。

その経験から、どんどん派生し、今となってはブログもはじめてます笑

全然関係ないやん!って思うかもしれませんが、こういう新しいことをするような人間になったのも今の仕事をするようになったからです。

これは、教習指導員として仕事をしているからじゃないと思います。

何かに一生懸命向き合えば、そこから違う光が見え始める。その光に向かって歩き始める事でまた新しい自分が形成される。人生その繰り返しって思うんです。

教習指導員になりたいと思っている人がこれを読んでくれているのだと思いますが、悩んでいるなら一度やってみませんか?

自分もなんとなくでこの業界に入りました。そこから今の状態になり、また新しいことを模索中です。

とりあえずやってみるのもいいかもしれませんよ。

教習指導員になりたい人へ:まとめ

結果、やりたかったらやってみる
これだと思います。 失敗を恐れず立ち向かう姿勢も大事です。けど、この業界に入るなら、自分のスタンスに合う教習所に入ることが最重要です。 同じ教習所でも経営スタンスが違います。取り扱っている免種も違います。 先ずは自分に合う教習所を選ぶこと。 そこから先は自分次第です。 これからの教習所業界は熾烈な生き残り戦争が始まるでしょう。多くの情報を取り入れて新しいことにチャレンジすることができる教習所が生き残る時代になると思います。 この記事を読んでるあなたの参考になったら幸いです。